CG業界でフリーランスデザイナーが稼ぐ年収は？

CGデザイナーの収入の現状

CGデザイナーの仕事の幅が広がり人材は慢性的に不足しているので仕事先は引く手あまただと言われている一方で、CGデザイナーの収入があまり高くないという分析もあります。
200万円代の年収のデザイナーが最も多く300万円台を稼ぐのは中堅クラスのデザイナー、400万円や500万円以上稼ぐデザイナーはかなり大きな会社の幹部クラスか、または少数精鋭でかなり売り上げが多い会社に絞られるといいます。こう聞くと会社員としてのCGデザイナーにはあまり夢を見ることができないという気持ちになってしまうかもしれません。しかし工夫次第、やり方次第ではCGデザイナーとして高収入を得ることは可能です。

フリーランスになろう

CGデザイナーとして高収入を得るために最もオーソドックスな方法がフリーランスとして働くことです。フリーランスとしてなら会社員として稼ぐのは難しい600万円の年収を稼ぐことも可能だといわれています。コツとしては自分をブランド化していき、一つの仕事の単価を上げるような活動をすることです。
名前が一度売れるとCGデザイナー以外の講演の仕事や執筆の仕事などもめぐってきます。そうするとさらに名前が売れるため仕事の単価がそれに伴って上昇し高収入を得やすくなっていく好循環が始まります。まずは仕事のクオリティが高いこと、そしてオリジナリティが出せることがブランド化につながりますので良質で目を引く作品作りを続けることが欠かせません。
もちろんフリーランスとして働くと税金関連の面倒な作業など些末な仕事も増えますし、会社員が受けられる社会保険などが受けられなくなるなどデメリットもあります。しかしデメリットを補うメリットがあると判断できる人ならばチャレンジするのも選択肢のひとつだと思います。

プラスアルファを組み合わせて

CGデザイナーとして年収に限界があるとしたら、それ以外の能力と組み合わせてみるといいと思います。例えば語学力とCGデザイン力を組み合わせるという方法です。例えば映画製作などが盛んな中国語を習得しているCGデザイナーならば、仕事を中国に発注するときに直接指示を出せるので有利になります。中国の制作人とのやりとりとCG制作のすべてを任せることができるので、クライアントから高待遇で迎えられる可能性も高くなります。
また今急激に経済発展を遂げているインドネシアなどの東南アジアではこれからCGデザインの需要が急速に上がることが考えられます。もしインドネシア語を使えるならば日本では普通の技術であっても、これからの国では貴重なスキルを持つデザイナーとして高収入の仕事を発注されるかもしれません。このようにCGデザイン以外の自分の能力を組み合わせることで収入を増やすことが可能です。自分の中に眠っているもうひとつの能力の存在を探してみるのもいいかもしれません。